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Q.

GPSの衛星はどれだけの数があって、どこの国がいくつ打ち上げているのですか?

GPS(Global Positioning System)とは?

グローバルポジショニングシステムは、元々アメリカ軍の位置確認のために作られた航法システムです。これが非常に便利で軍事的にも役に立つシステムであったことから、他の国でも同様のシステムの構築を始めました。

ロシア

ソ連の時代からグロナス(GLONASS)というシステムを構築していました。充分、実用できるものだったようですが、ソ連崩壊などの理由で(資金も不足…)衛星数が減って運用できなくなってしまいました。

実はこれらの衛星には寿命があって、放っておくと減っていくのです。
しかし、今世紀に入ってから再度衛星の打ち上げを再開し、現在では衛星数も24個(フル)まで戻っているそうで、単独運用も可能になっています。

EU

ガリレオ(Galileo)という自前のシステムを作る計画が、遅れつつも進行しているそうです。現在4衛星ほどテストで上がっているそうです。2014年末にテスト運用開始&2016年正式運用開始予定

中国

北斗(英語名Compass:コンパス)というシステムの計画があり、こちらは全35衛星中の16衛星が既に上がっていて、一部で運用を開始しているそうです。

GNSS

これだけ上記のように、システムが増えてくると全体を表す名称が必要になり、Global Navigation Satellite System(グローバルナビゲーションサテライトシステム)という名前で全部を表すようにしました。これが略称"GNSS"です。

GPSの衛星はどれだけの数があるのか?

「GPSはアメリカ(軍)の衛星航法システムのことで、GNSSはGPSと他国の衛星航法システム(ロシアのGLONASS、EUのGalileo、中国の北斗(Compass))を含んだ全体」 ということになります。

ここまで読まれた方の中からは「日本の準天頂衛星(QZSS)はどうしたんだ、数に入らないのか」、「MSASは違うのか」などというご意見が出るかもしれません。

まず準天頂衛星ですが、これは全地球をカバーしているものではなく、日本とオーストラリアの近辺だけを対象にしているので"Global"ではありません。このような"Local"な衛星航法システムはRNSS(Regional Navigation Satellite System)といわれます。他にもインドのIRNSSなどもこれに含まれます。 2014年現在、QZSSは全3台のうちの1台、IRNSSは全7台のうちの2台が上がっています。

次にMSASですが、こちらは他のWAAS及びEGNOSという2衛星とともに全地球をカバーするSBASというシステムを形作っています。それでは、GNSSに

どこの国がいくつ打ち上げているのですか?

「アメリカが32、ロシアが24、EUが4、中国が16の合計76個」です。
GPSの補完衛星であるQZSSは残念ながら勘定には入りません。 この数値はしばしば変動する可能性が大きい(主に増える方向)ため、2014年12月現在の情報です。
なお、日本国内で測量に使用できるものは現在の所、GPSとGLONASSの合計56個です。

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