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リニューアル工事特集 - スクラップ&ビルドから長寿命化へ

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はじめに

高度経済成長期に建設された構造物や建築物の多くが、現在更新時期を迎えています。
社会資本インフラから住宅設備まで、これまで「壊して造る」スクラップアンドビルド方式が主流であった建設業界ですが、 「長く使う」「ストックを活用する」という時代に移行しつつあるといえます。
2017年現在、オリンピック特需などの影響もあり全体的に活況な建設業界ですが、新設工事については、2019年をピークとして減少に転じると予想されています。
そのような時代の流れを受け、構造物の長寿命化を図るべく行われるリニューアル工事が新たな建設市場として大きな注目を浴びています。

最後には、無料でダウンロードできる「リニューアル工事×計測器」ガイドもご用意しております。最後には、無料でダウンロードできる「リニューアル工事×計測器」ガイドもご用意しております。

リニューアル工事 現在の市況

以下の図は、住宅・非住宅建築物を合わせた工事の受注高の推移です。
この図からも読み取れるように、リニューアル工事の市場はここ5~6年で2倍近くになっており、 急速に拡大していることがわかります。
またその増加率は、特に非住宅建築物について顕著であることが分かります。

※非住宅建築物とは…??
その名前の通り、用途が「住宅」ではない建築物を指します。
工場や店舗、公共建築物など様々な建築物が該当します。
大型の非住宅建築物については、省エネ基準の適合が義務付けられたこともあり、
増改築の際の省エネ工事の需要も高まっています。

これは、冒頭にも述べたように高度経済成長期からバブル期にかけて多くの建築物が造られ、それらが一斉に更新時期を迎えたこと、 リフォーム・リニューアル工事の実施を所有者である個人が決定することの多い住宅建築物と比較して、 非住宅建築物には比較的公共性の高い建築物などが多く含まれていることなどが関係していると思われます。

このように住宅・非住宅建築物には若干の違いがあるとはいえ、ともに建築物のストック量が増加する中で、 今後更にリニューアル工事のニーズが高まってくるのは間違いのないことだといえるでしょう。

また2015年の時点で既に、三大都市圏においては公的資本形成に占める更新投資の割合が新規投資を上回っている、というデータもあります。
これはつまり、政府の投資割合が、既存設備の更新>新規設備 になっているということを指します。
もちろん公的資本形成は、建築物に限定されたものではありませんので一概

以上のことから、リニューアル工事全体としても急速に需要が拡大する中、その内容としては特に非住宅建築物の割合が大きくまた地域別で見ると、特に都市圏において需要が高まっていることが分かります。

リニューアル工事とは

ここまで、リニューアル工事の市場についてお話をしてきました。
ではリニューアル工事とは、具体的にどのような工事のことを指すのでしょうか。

リニューアル工事とは、既設の建築物に対して、大きな建築費用を必要とする建て直しではなく、 耐震補強や外観・内装・給排水設備や電気設備など、建築設備のリニューアルを行うものの総称のことです。

それらの内容は、大きく以下の3つに分類されます。

  • 維持・・・機能のレベルの低下速度を弱める行為。
  • 補修・・・陳腐化した機能を竣工時点のレベルまで回復させる行為。
  • 改修・・・竣工時点を上回るレベルにまで機能を高める、或いは新たに付加する行為。改修・・・竣工時点を上回るレベルにまで機能を高める、或いは新たに付加する行為。

その中でも特にニーズ・受注高ともに大きいのが補修・改修工事です。
そもそもリニューアル工事は建築物の長寿命化を図るためのものですから、 機能を回復、もしくは高めるための補修改修工事の割合が多くなるのは、当然だといえるかもしれません。その中でも特にニーズ・受注高ともに大きいのが補修・改修工事です。
そもそもリニューアル工事は建築物の長寿命化を図るためのものですから、 機能を回復、もしくは高めるための補修改修工事の割合が多くなるのは、当然だといえるかもしれません。

リニューアル工事と計測器の関わり

では、リニューアル工事に計測器はどのように関わってくるのでしょうか?
工事そのものには、直接関わることは少ない計測器ですが、工事前の状況を確認し数値化する、工事中の作業員の安全を確保する、工事実施後の効果検証を行う、 などそれぞれの場面では、非常に重要な役割を果たしているといえます。

リニューアル工事で計測器を使用した例

赤外線サーモグラフィー

外壁浮き調査

波線丸印部は疑わしい箇所波線丸印部は疑わしい箇所

漏水調査(屋上防水シート)

温度による箇所の特定

建築物のリニューアルにあたり、外壁の浮き調査や漏水箇所の特定にサーモグラフィーを使うことが増えています。

外壁剥離の調査などでは、これまでは足場を組むなどして直接調査を行う必要がありましたが、 全体をその方法で調査するとなると、多大な費用がかかり調査期間も長くなる上に、事故につながるリスクも増大します。
サーモグラフィーを使用すれば、そもそも足場など大掛かりな準備をする必要がなく、 広い範囲を一度に調査することが可能ですので、補修箇所の特定などの工事の事前調査などに広く使われています。

また断熱材の効果検証といった、工事後の確認作業にも使用されています。

サーモグラフィーを使用した計測データは、温度が色ごとに可視化されており非常に分かりやすいため、 報告書の作成などにもメリットの大きい計測器であるといえます。

鉄筋探査機

古い建築物では、図面などの構造資料が残っていないことも多いため、配筋状況の確認などのために鉄筋探査機が使用されます。 またコア抜きの際の安全位置の特定の際にも、鉄筋探査機が使われます。

鉄筋探査機には種類が多く、 W筋や千鳥筋など、複雑な配筋の計測が可能なもの、 位置だけを特定する簡易的なもの、 壁面を広い範囲で調査し可視化できるもの、 図面には残りづらい鉄筋径の推定などが可能なものなど 様々な特色があり、使い勝手や費用などもまちまちです。
用途や目的に合わせて、適切な機種を選択することが重要です。

リニューアル工事で使われる計測器

上記の例以外にも、リニューアル工事では様々な計測器が使われています。上記の例以外にも、リニューアル工事では様々な計測器が使われています。

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