インフラ老朽化対策に利用できる計測器【シーン別まとめ】
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高度成長期などに作られたインフラの老朽化とその対策が社会的な課題となっています。
本記事では、インフラ老朽化対策に使用できる計測器を目的別にまとめました。特に水道管などの老朽化に対応した計測器を中心にご紹介しています。
すべてレンタルできる商品となっていますので、ご使用をご検討されている方はお気軽にご相談ください。
顕在化するインフラ老朽化とその対策について
インフラの老朽化が顕在化しています。例えば日本にある約70万の道路橋では、2018年の時点で既にその25%が建設後50年を超えているとされています。
また下水道管渠の総延長は約47万kmについては、建設から50年を経過する管路が、2040年までに全体の30%を超えると見込まれています。
老朽化に伴う事故や漏水などのリスクが高まることから、今のうちから計画的な点検・補修などの対策を進めることが急務となっています。
未然に事故や機能停止を防ぐためには、感覚に頼るのではなく構造物などの状態を計測して可視化し、状況を正確に把握することが重要です。
その上で、劣化の度合いや危険性に応じた対策を実施することが、持続可能な社会インフラの維持には重要です。
インフラ老朽化対策・点検に活用される計測器
ここからは具体的にインフラ老朽化対策や点検に活用されている機器を紹介していきます。
管内に直接カメラを挿入して、その状態を目視で確認することができる管内監査カメラ
商品によっては先端が可動して側面の確認などもスムーズに行えるものもあります。
利用例)下水管、水道管、井戸、マンホール内部、狭隘な配管の劣化・詰まり点検に
長期間使われた管の減肉の状況や内部の傷の有無などを、破壊することなく検査できるのが超音波厚さ計や超音波探傷機です。
利用例)水道管、貯水タンク、鋼管、ライニング管などの腐食や摩耗による肉厚現象の確認や内部の傷発見
地中の状態や空洞の計上を調査する機器や、漏水を音で判別するための計測器です。
利用例)地中に埋設された水道管、下水管、ガス管、電線管、共同溝の位置調査、漏水検知、空洞探査
レーザーを用いて、形状や位置などをスキャニング、点群データとしてアウトプットが可能な3Dスキャナーです。
利用例)ポンプ場、浄水場、下水処理施設、配管系統の立体計測、老朽化施設の現状把握、図面作成用デジタル化
換気の悪い場所や密閉空間での作業には、ガス検知器の携帯が必須です。酸欠防止の酸素濃度計から、有毒ガスも検知する複合型ガス検知器まで取り扱っております。
利用例)マンホール内、水道管工事時の可燃性ガス・硫化水素の検知、密閉空間(ピット、井戸、地下水槽)の安全確認
今回ご紹介した計測器以外にも、多数の商品をレンタルで取り扱っております。お困りの際にはお気軽にご相談ください。