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A特性とは?C特性やZ特性など音圧レベル各特性の違いと使い分けについて

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A特性とはどういうものかご存じでしょうか。
A特性だけでなく、C特性やZ特性などの用語が、騒音計を使用する際には併せてよく語られます。
このページでは音圧レベルごとに分けられたA特性やC特性それぞれの違いや、目的・用途に応じた特性の使い分けについて解説していきます。

さらに、これら各特性について分かりやすくまとめた資料も特別に無料プレゼントします!

A特性、C特性、Z特性…音圧レベルにおける特性とは?

ここでは、A特性、C特性、Z特性、音圧レベルにおける各特性について詳しく説明をしていきます。

そもそも音圧レベルとは何なのでしょうか。その答えとして、音の強さ・大きさを表す「音圧」に対して、測定した音が基準音圧に対してどれだけ大きいか・小さいかを表した対数が、音圧レベルになります。
基準音圧とは人間が聴くことのできる最小音圧(2E-5[Pa])であり、これと比較した数値を示すことにより音の大きさを表現することができます。
一般的な騒音規制においては、この音圧レベルによって規制値が示されます。

対して特性はというと、純粋に計測された「音圧レベル」に対し周波数ごとに重みづけがされたものを指します。
音圧レベル、特性、いずれもdB(デシベル)で表現されます。

では重みづけとはどのようなものなのでしょうか?次は各特性の詳細について説明していきます。

A特性とは

A特性とは、人間が聴覚可能な範囲の周波数に重みづけをしたものです。同じ音圧でも周波数が変われば 感じ方が異なってきます。
人間の耳の感度は1000Hz前後の周波数でもっとも高くなると言われています。
一方で周波数の低いところや、1000Hzよりも更に高い周波数では感度が悪くなるという特徴があります。
このような感覚を考慮し、重みづけがされたのがA特性になります。

上記の人間聴覚に合わせた範囲での重みづけを行ったA特性の測定値は、LAという単位として表され、
一般的に騒音レベルを計測するとなればこのA特性を使用する画面が多いでしょう。

またJIS規格のうち、 C 1502-1990「普通騒音計」にもこのA特性は定められています。

C特性とは

C特性とは、ほぼ平坦な重みづけを行ったものになります。後述するZ特性と比較して8000Hz以上の高周波数、及び31.5Hz以下の低周波数における影響を抑えて測定することが出来ます。
あまり騒音測定には使用されていない特性ではありますが、本来は低周波数・高周波数を含める大きな音の聴覚の近似として作られた特性です。

Z特性とは

Z特性とは、周波数による重みづけを行っていない、特性による補正がなされない純粋な音圧レベルの測定値を示すものです。 人間の聴覚可能範囲などを考慮していないため、一般的な騒音レベルを測定するよりも、物理的な音の大きさを測定することに適しています。
騒音計そのものの出力において周波数を分析する場面などで使用します。

A特性、C特性、Z特性の違いと使い分けについて

A特性、C特性、Z特性の詳細を解説した次は、それぞれの違いと使い分けについてお伝えしていきます。
ここまで言葉で解説してきた内容を、図示してみましょう。

重みづけ特性グラフ

以下の図の、基準となる0のラインに接している部分が、各特性で重みづけがされた範囲となります。

A特性、C特性、Z特性の使い分けについて

では次に、A特性、C特性、Z特性がそれぞれどのような用途やシーンで使用されるのか、
その使い分けについて解説します。

用途別に解説!各特性が活躍するシーン
  • A特性は、一般的な騒音の測定に!人間が聴覚できる範囲の音圧レベルがどれだけのものかを計測。
  • C特性は、大きな音の測定などに!ただし、現在ではほとんど使われていません。
  • Z特性は、純粋な音圧レベル、物理的なものの評価や測定に!補正のされないフラットな数値を確認。

また、どの特性で計測したかは、測定単位としてLの後につくアルファベットで判別できるようになっています。
LAならA特性、LCならC特性、ということです。

各騒音計で音圧レベルを測定した際、結果画面にも表示されていることがほとんどです。
特性の設定が一目でわかる便利な表記でもあります。

A特性、C特性、Z特性…重みづけ特性を含めた音圧レベル計測が可能な騒音計

A特性、C特性、Z特性の重みづけをここまでお伝えしてきましたが、各特性に対応した騒音計ならば、
用途に合わせた音圧レベルの測定が可能になります。
各特性の騒音測定には、下記のような騒音計が用いられていることが多くあります。

画像説明

メニューが日本語表示でわかりやすく、画面誘導に沿って操作するだけで簡単に測定が可能な騒音計。
防水機能が付属しており、測定時にはA特性、C特性、Z特性それぞれの重みづけも可能です。

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画像説明

1Hz~20,000Hzまでと、計測可能な周波数域が広い騒音計。
ACアダプタを使用すれば、1か月間などの長期計測が可能になるため、環境計測などに適しています。
オートストア機能が標準搭載のため、Lpモード(瞬時値)、Leqモード(演算値)での記録を同時に、かつ連続して行うことも可能です。

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A特性とは何か?C特性、Z特性の違いと使い分けを一目で分かる特別資料はこちら

A特性とはどういうものか?疑問が解消された方も多いことでしょう。
このページではC特性、Z特性と比較した違いや使い分けなどを解説してきました。
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騒音計測の現場ごとに、どの特性に当てはめるのが最適か?というケーススタディをはじめ、
各特性別の重みづけ周波数一覧など、手元にあるだけでいつでも振り返りが出来る資料になっています。


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重みづけとは?音圧レベルとは?A特性・C特性・Z特性それぞれの違いについてわかりやすく解説!

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掲載内容
■ 音圧レベルにおける特性とは?
■ A特性・C特性・Z特性とは?
■ 特性の違いと使い分けについて
■ 重みづけ特性を含めた音圧レベル計測が可能な騒音計