砂置換法とは|現場密度の求め方・JISの試験方法・必要機器まとめ
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この記事では、土の体積を求める方法である「砂置換法」と現場密度の求め方、JISで定められた試験方法や必要な機器についてご説明していきます。
砂置換法とは|現場密度の求め方
「砂置換法」は、土の体積を求める代表的な方法の一種です。
JIS規格では、「掘り取った試験孔に密度が既知の砂材料を充填し、その充填した質量から試験孔の体積を求める方法」と定義されています。
土の体積を直接求めることは困難なため、あらかじめ密度のわかっている試験用砂を土に置き換えて充填し、その質量から体積を推定します。
この工程から「砂置換法」と呼ばれます。
現場密度試験機などを用いて砂置換法で土の体積を測定し、さらにはかりなどを用いて土の重量を測定することで、土の密度が算出できます。この土の密度を「現場密度」と呼びます。
土の密度は土の単位体積当たりの質量を意味するため、土の体積と土の質量がわかれば、現場密度を求めることが可能になります。
現場密度を求める目的
土の密度(現場密度)は、土の緻密さや締まり具合の程度を表す重要な指標で、土木・建設現場の施工管理等の際に必要とされる値です。
一般的に土の密度(現場密度)の値が低い場合
- 粘土では含水比が大きく、沈下しやすい
- 砂では支持力が小さく、地震時に流動化しやすい
状態にあると言えます。
そのため現場密度の確認は、施工品質確保や安全性の評価において重要な作業です。
砂置換法による土の密度試験方法 / JIS A 1214
砂置換法を用いた土の密度試験は、「砂置換法による土の密度試験方法 / JIS A 1214」に基づいて実施されます。
手順や器具の仕様などが、この規格によって細かく定められています。
【「締固めた土のコーン指数試験方法 / JIS A 1228」で主に必要とされる機器】
- 密度測定器(JIS型現場測定装置) [KS-61]
- 収納箱 [KS-62]
- 豊浦硅砂 [KS-63]
- はかり [KS-65]
- ふるい [KS-66]
- はけ [KS-67]
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