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予防保全とは?日本のプロセス産業課題とその解決策としての予防保全について

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近年需要の高まる「予防保全」。予防保全とは一体どういったもので、実施することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、予防保全とは?という基本的な内容から、日本のプロセス産業を取り巻く課題、それを解決するための予防保全とその実施方法までを詳しくご説明していきます。また最後には、これらの課題を改善し予防保全を実現するサービスのご紹介や資料のダウンロードも可能となっていますので、ぜひご確認ください。

※こちらの記事にはPRを含みます

日本のプロセス産業を取り巻く課題について

日本の基幹産業でもある、石油化学や化学プラントなどのプロセス産業。
現在プロセス産業は設備の老朽化や技術者不足、資材や人件費の高騰などといった環境の中で、
人材獲得やコスト削減、業務効率化、既存資産の有効活用などについて様々な課題を抱えています。

これらの課題を解決する方法の一つが、「予防保全」です。

予防保全とは?プロセス産業の維持発展との関係は?

では予防保全とは何でしょうか?このプロセス産業の維持発展とどのような関係があるのでしょうか?

予防保全とは、端的に言うと 設備のより長い継続運転を目的として、未然に故障箇所を特定し、費用対効果に見合った保全を実施すること です。

ここまでお話ししてきた課題に直面しつつも、継続かつ安定的に操業していくためには、最適な保全が欠かせません。この最適な保全とは、具体的には検査や点検、補修、部品交換などの業務を意味しています。
しかしながら、生産設備は「多様な部品の複雑な集合体」で「一品一様(=工場ごとに異なった様式)な仕様」であり、「固有の運転履歴・使用環境に基づく独特な特徴」を持っているために、老朽化や破損の形態及びリスクを一律に予測することは難しいのが現状です。

理想的には、それぞれの設備が「壊れる直前」に「壊れる箇所」を特定して、費用対効果に見合った保全対応を行うことで、故障などの不具合を事前に回避したり、そのインパクトを抑制し、設備のより長い継続運転を目指していくことになるのですが、
その実現を目指すのが「予防保全」です。

「予防保全」は、データを集め、リスクとコストのバランスの中で最適解を検討し対処していく取り組み自体のことも意味するのです。

予防保全が財務諸表に及ぼす影響

予防保全が財務諸表に及ぼす影響には、一体どのようなものがあるでしょうか?

これまで述べてきた通り、予防保全によって突発故障リスクを低減し、生産プロセス停止に伴う操業ロスの回避や、修繕コストが高い大規模破損の回避を狙うものですが、
実はそれ以外でも財務諸表に貢献ができるということをご存知でしたか?
例えば損益計算書に関するコスト削減という観点では、類似設備を含めた過去の事象や点検記録をもとに、設備群の最適な保全周期を算出することで、これまで安全サイドに過剰投資しがちだった定期検査や工事の周期を、現状のリスクを大きく損ねることなく低減することも可能です。
更に、精緻な点検やリスク評価によって補修範囲を狭める検討ができる場合もあります。

また、貸借対照表に関するアセット最適化という観点からは、例えば設備ライフサイクルを踏まえた部品や予備品、資材の需要予測を精緻に行うことで、余剰在庫の削減を図ることも可能です。
設備投資が大きいプロセス産業においては、余剰資材在庫の回避によるキャッシュポジションの改善や廃棄損リスクの低減がこれまでも大きなテーマではありましたが、予防保全を実施することは、これらの改善の強力な一手としても期待されています。

予防保全における4つの観点

ここまで、日本のプロセス産業における課題や、それを改善していくための手段としての予防保全について説明をしてきました。
ここで改めて、予防保全を実行する上で重要な4つの観点をご説明していきます。

①データ収集基盤

予防保全における、はじめの重要な観点は、保全データという曖昧な情報を一定の枠に当てはめて収集していくため基盤づくりを行うことです。

②継続的なデータ収集

次に、OT(Operational Technology:制御・監視技術)の観点から、この基盤をベースとして必要なデータを継続的に収集していく仕組みが重要です。

③収集データを価値あるデータへ

更に収集されたデータは、IT (Information Technology:情報技術)の観点から、適切にリンクをさせて価値あるデータへと昇華させていく仕組みが重要です。

④予測する仕組みづくり

最後に、これらの3つの仕組みを踏まえた上で、過去の経験則や機械設備の原理原則を前提とした「予測する」仕組づくりを行うことが重要です。

予防保全を実施していくためには、この4つの観点を押さえておく必要があります。

予防保全を実現するために

予防保全を実現するために重要な観点は、ここまでご説明してきた通りですが、
実際のところ、測定対象・事象が状況によって時々刻々と変わり、また極めてファジーな情報が入り乱れる現場においては、機械的に完全自動化されたシステムよりも、人が有機的に介在する仕組みの方が効果・効率の両面でより優れたシステムとなるケースも多いのが現実です。上記4つの仕組みの構築を目指し、人と技術を上手く組み合わせ、仕組み化して回す活動の確立(「人中心の予防保全」)が重要です。

この「人中心の予防保全」の実現をサポートし、効果を最大化するのが、EMLinkというアプリケーションです。

予防保全をサポートする EMLink

予防保全と、それを実現するために重要なポイントなどをここまでご説明してきました。
しかしながら、実際の仕組み構築はとても難しく、またすべてを自動化・システム化しようとすると莫大な費用や時間が必要で、どこから手を付けるべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。
この仕組み構築をシンプルかつ迅速にサポートするのが「EMLink」というサービスです。
「EMLink」は保全に関する情報の一元可視化や業務の効率化、技術継承を実現しながら、保全コストの削減なども図ることが出来ます。

詳しい内容は資料をダウンロードしてご確認下さい。

掲載内容
■ EMLinkの概要 ~プラント・工場の設備管理クラウド~
■ 設備保存における課題
■ EMLinkで実現できること
■ EMLinkの主要機能
■ EMLinkのデータ構造イメージ
■ EMLinkの活用シナリオ例
■ EMLinkの料金プラン
■ データ移行「丸ごと」お任せプラン
■ EMLinkが目指すデータ連携 ~製造現場のプラットフォーム型ERP~

※こちらは協力会社より提供の資料となります。さらに詳しい内容のご確認やご相談は直接やりとりいただく形となりますので、あらかじめご了承ください。