塗装剥離時『VOC（ガス）測定器』は使用していますか？

作成日：2020年11月18日　更新日：2023年12月22日　著者：広報チーム

塗装剥離時『VOC（ガス）測定器』は使用していますか？

近年、揮発性有機化合物（VOC）による健康被害で利用が高まっているVOC測定器。しかし、健康被害以外の安全管理でもVOC測定器は利用されています。
例えば、東名高速道路の火災事故は、塗装剥離剤中に含まれるベンジルアルコールという揮発性有機化合物が引火したことが原因で、この事故により塗装剤剥離時にはVOC検知を行うことが必要となりました。

今回は、低濃度から測定できるVOC測定器のご紹介と、機材利用のコストダウンしつつ効率化できるレンタルのメリットをご紹介します。

塗装剥離時の有害ガスって？～被害事例～
VOC（ガス）測定器
レックスレンタルでコストダウン・利便性アップ

塗装剥離時の有害ガスって？～被害事例～

古い塗装を剥がす際、塗装剥離剤使用後、軟化塗膜の除去作業を実施しますが、近年、塗装剥離剤に含まれる有害物質（ベンジルアルコールなど）、および有機溶剤の気化に伴う中毒事故・爆発事故が多発しています。
ベンジルアルコールなど、特定化学物質障害予防規則等の法令で規制されていない物質でも、人体に有害なものもあります。

例えば、橋梁工事において、ベンジルアルコールを含む剥離剤を使用して、意識不明になり足場から転落する事故や火災による死亡事故が報告されてます。
これらより、厚生労働省は「剥離剤を使用した塗料の剥離作業における労働災害防止について」基安化発0817第1号2020年8月17日を発出しました。

ベンジルアルコール等は特化則等の規制対象となっていない物質であり、特別重視されていないですが、
それらの危険有毒性の化学物質の危険度を数字で見ることができれば、安全性を確保できるのではないでしょうか？

今回はppmレベルの極低濃度から測定できるVOC（ガス）測定器をご紹介します！
事故の早期予測にお役立たせください！

VOC（ガス）測定器

ベンジルアルコールは芳香族アルコールで毒性が低く、空気中で酸化されて安息香酸に変化する性質があります。
ベンジルアルコールの検知には、高い性能が実証されている光イオン化検出（PID）式センサーの「揮発性有機化合物（VOC）検知器」にて計測できます。

PIDって？

Photolonization Detectorの略称で、多種多様な有機化合物や一部の無機化合物に反応するブロードバンドセンサーです。
揮発性有機化合物（VOC）や炭化水素（HC）などの一般分類の化合物の検出に適しています。
PIDは感度が優れ、超低濃度（ppb：parts per billion）の化合物でもすばやく反応するため、生命に緊急の脅威をもたらすガスだけでなく、長期的に健康に悪影響を与える有毒蒸気からも作業者を保護します。

下記にて特に性能の優れているVOC（ガス）測定器を紹介します。

レックス取扱いPIDセンサー式VOC測定器